■なぜ起業しようと思ったか

あなたはなぜ起業しようと思ったのでしょうか。お金持ちになりたかった,困っている人を助けたかったなど,人それぞれいろいろな理由があります。その想いが強ければ強いほど,これからあなたが始める事業の支えになります。これが理念です。

■想いを伝えるために

ではあなたは,その想いを誰かに伝えたことはありますか。起業すると人とのコミュニケーションは避けられません。何故ならインターネット・ビジネスでも Webやメールなど文章でコミュニケーションをとる必要があるからです。実は文章によるコミュニケー ションは,あなたが思っている以上に大変です。それはどんな想いもコトバにしてから文章にしているからです。

コトバにするということは,自分の気持ちを相手に伝えることです。ビジネスでは相手に知ってもらって初めて交渉が始まります。あなたは知らない人からモノを買ったりしないでしょう? ですからあなたのことをよく知ってもらうために想いをコトバにしすることが重要なのです。

自分の想いを伝える方法には「話す」こと,「書く」こと,「行動する」ことがあります。まずは身近な人,自分を理解してくれる人に想い を話してみましょう。

誰かに話すことで意見を貰え,自分の考えをブラッシュアップすることができます。そしてそれを書いて,読んで,また別の人に話すことを繰り返すのです。これを繰り返していると,自分の考えを効率よくまとめることができ,相手の表情からどこが伝わりにくいか分かるようになってきます。また文字になっていれば時間や空間を超えて,人に伝えることもできるのです。

 

■共感できますか,誰かの役に立ちますか

自分の想いを書くことができたら,それが他の人の共感を得られるか確認してみましょう。先ほど相談した人とは違う人に自分の想いを話してみます。共感してくれる人が多ければ多いほど,あなたの応援団は増えていきます。応援団はあなたが起業した際の最初のお客様になる可能性が高い人達です。起業する前に,こうした応援団をできるだけ増やしておきましょう。

 

■自分を知るために

応援団を増やすことと合わせてしなければならないのが「自分を知る」ことです。 “ 彼を知り己を知れば百戦して殆うからず ” という諺があります。これは何か行動を起こす前に自分自身のことを理解するということに通じます。自分の性格や考え方を知るだけでなく,自分自身の持っているモノを棚卸ししてみましょう。モノといっても必ずしも目に見えるものばかりではありません。例えば自分がこれまでの仕事で培ってきた経験や技術や知識,資格や友人・知人のネットワークなどを整理し,まとめてみることが重要です。

 

■ビジネスモデルを考える

そして更に考えなければいけないのがビジネスモデルです。ビジネスモデルとは一言でいえば「儲かる仕組み」のことです。あなたがこれから始めるのはビジネスですから,売上をあげ利益を出す,すなわちお金を稼ぐ必要があります。どんなことをやって儲けるのか,その仕組みがビジネスモデルです。これは単純で分かりやすいことが必要です。

何故なら理解に時間がかかると誰もそれを利用しようとは思わないからです。そして更に社会性があることが必要になります。反社会的なことより世の中の為になることの方が応援してくれる人が多いですよね。あなたがやろうとしていることで本当に儲けることができるのか,何度も検証してみましょう。

 

■誰に,何を,どのように

ビジネスモデルを検討する時には「誰に」「何を」「どのように」に注意します。これはドメインまたは事業領域(事業の範囲)と言われています。誰にはお客様,何をは商品・サービス,どのようにはお客様に自社の製品・サービスをどう伝え,どう販売し,どう届けるかです。どんなお客様をイメージするかで商品・サービスや広告の仕方,売り方なども変わってきます。

単に性別や年齢を漠然とイメージするのではなく,もっと具体的に「小学校に入学する前の子どもを持つ都市部の母親」とか「定年退職した夫をもつ都市郊外に住む女性」など,自分が想定するお客様をコトバにして明確にイメージすることが大切です。

 

■何が売れるのか

さて,あなたが販売するモノやサービスは利益を生む事業の中心ですから,それが本当に売れるのかじっくり考えてみる必要があります。創業相談をしていると,よく「これはすごく良い製品だから絶対売れるよ」と言う人がいますが,本当にそうでしょうか。お腹がいっぱいであれば満漢全席がタダでもいらないでしょうし,砂漠で遭難していればコップ 1 杯の水がたとえ 10 万円でも飲みたいと思うでしょう。

 

こうした例から分かるように,良いモノが売れるのではなく,お客様がそれに対して価値を感じるモノ,すなわちニー ズがあるものが売れるのです。価値やニーズというコトバはよく使われますが,人によってその捉え方は違いますし,現代のようにモ ノが溢れている時代ではお客様自身でさえそれに気づいていないことが多くあります。

 

■ビジネスに正解はない

ビジネスで難しいのは正しい答えは常に 1 つではないということです。よく「あなたが言うとおりにすれば絶対儲かるんですね」 という人がいますが,ビジネスに絶対はありません。あなたが考えたビジネスモデルがどんなに完璧で高い利益を生み出していたとし ても,それが 10 年後も同じかどうか誰にも分かりません。

あなたは変わっていなくてもあなたを取り巻く環境は,あなたに断りもなく勝手にどんどん変わっていきます。つまりお客様のニーズもどんどん変化していくのです。ですからビジネスは常に環境の変化に柔軟に対応していかなければなりません。変化に対応して変わっていく,それが唯一ビジネスを継続できる道なのです。考え方がブレてしまったり,変化のタイミングを見誤ると事業はあっという間に傾いてしまいます。ですから経営者の意思決定は慎重かつ大胆に行う必要があります。

 
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